2011年1月11日火曜日

菅首相:西岡参院議長と会談 国会の運営などを協議

RMT
菅直人首相は10日夜、西岡武夫参院議長を議長公邸に訪ね、今月下旬に始まる通常国会の運営や、参院で可決された仙谷由人官房長官らの問責決議への対応を協議した。仙谷氏を交代させない場合は国会が冒頭から野党との対立で混乱する可能性があるためで、9日には横路孝弘衆院議長とも会談している。10日夜は東京都内のホテルで民主党の輿石東参院議員会長とも会食し、13日の民主党大会後に予定している内閣改造・党役員人事へ向けた調整を進めた。
 西岡氏は菅首相と仙谷氏の政権運営に反発しており、問責決議への対応についても「辞めないでいいというセリフばかり出てくるのは違う。謙虚に受け止めるべきだ」と批判的。野党は仙谷氏を交代させなければ国会審議を拒否する構えで、その場合、参院本会議場で開会式を行うことに西岡氏が同意しない事態を首相周辺は懸念しており、首相自ら協力を求めたとみられる。
 仙谷氏は10日、BS11の番組に出演し「国務大臣はいつでも議案について発言するため議院に出席することができる」と定めた憲法63条を引き合いに「私が出席させてくださいと言った時に、駄目だという権利は衆院であれ参院であれ、ない」と主張。「国会を動かさないからクビを切れという話は政治論、パワーゲームとしてはあり得ても、憲法論としては無理筋だ」と憲法論を盾に続投の意向を改めて強調した。
 ただ、仙谷氏は自身が交代しても衆参の「ねじれ」は残り、他の閣僚への「問責ドミノ」に発展しかねない点を指摘する一方で、「一議員としてもやりたいことがまだまだある。身を削られるような毎日から解放されるとすれば喜ばしいこと」と述べ、交代の可能性にも言及してみせた。
TERA RMT

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